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「洗濯」の動線を考える

  • 2020.03 |

共働きが当たり前となった現代、いかに家事にかかる手間や時間を短縮できるか、家づくりを考える上で大事な事の1つではないだろうか。日々の生活で洗濯は避けては通れない作業の1つである。歳を重ねてもやり続けないといけない事なので、今の状況だけでなく、ずっと先を見据えた動線にしておく必要がある。

 

一般的にキッチンと洗面、脱衣室が近いことを生活動線が良いと言われているが、それだけではないと思う。
洗濯の一連の流れを考えた時、2階のベランダが洗濯の干し場だとすると、洗濯機から最も遠い場所に干しに行かなくてはならない。これが毎日となるとかなりの重労働だ。またキッチンや洗面に設置した勝手口から出た所に洗濯干し場をつくっている家庭も多い。2階のベランダに比べて動線が近くなるので、一見便利そうに感じるが、外に出て「干す、取り込む」の作業が意外に大変だったりする。

 

ちなみに我が家の洗濯干し場は、デッキにテラスに屋根をつけた場所とLDKを出て洗面、脱衣にいく廊下。冬と梅雨時期はほぼこの廊下に洗濯物が天井からかかっている。朝起きて顔を洗いにいく時はその洗濯物をかき分けて洗面までいくのでややストレス気味になる。奥さんは朝から外に干して、夕方、乾きの悪い物は中の廊下に干し直す。そうやって、私や子供達が次の日に服を着れるよう「洗濯」という作業を日々こなしてくれている。とても感謝している。

 

「干す→取り込む→たたむ→片付ける」の流れを考えると、洗濯機から近い場所で、室内から手を伸ばした所に洗濯物を干して、さっと取り込める。さらに洗濯物の置き場が近くにあって、畳んだ洗濯物を片付ける収納があると便利だ。この一連の動作を人目が気にならない所で出来れば、最高の洗濯動線と言えるのではないだろうか。
家づくりの中で慎重に考えたい動線の1つである。