中間領域に配慮したLDK
- 2019.11 |
魅力的なLDKをつくるためには、“外”を取り込むこともポイントになる。例えば、有効なのが「中間領域」と呼ばれるスペースを設けること。1階であれば広緑や濡れ縁、土間などが相当する。2階であれば、バルコニーやデッキスペース。季節の良い時期には窓を開け放って、LDKと中間領域をつなぐと、日差しや雨を適度に遮りつつも、内外一体化した開放感を得ることができる。季節の厳しいときは窓を閉めて、中間領域で寒さを遮り、日差しと眺望だけを楽しめる。また、中間領域と一緒に考えたいのが、プライバシーだ。隣家が近かったり、人通りが多かったりする場合はちょっと高めの木フェンスが有効。外観デザインにも影響せず、木フェンスによって建物全体がかわいらしく見える。もちろん、夏場などはバーベキューや子どもの水遊びを、休日の昼間は、ゆっくり昼寝なども気持ちいいだろう。LDKは家族みんなが一番使う空間であり、くつろぎ、リラックスができる場所である。
余談ではあるが、我が家には高校生になる子が2人いるが、寝るまでの時間はほぼLDKで携帯をいじったり、パソコンを見たりしている。自分が中高生の時は、ごはん食べる時以外は、ほぼ自分の部屋にいたような気がする。彼らにとっては我が家のLDKはとても居心地がいい空間みたいだ。話はずれたが、中間領域をうまく配慮しながら魅力的なLDKをつくっていきたいと思う。
(住まいの提案 熊本。19号 家づくりの舞台裏 掲載)