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必要なだけの収納を必要な箇所に確保できるかが大事

  • 2019.11 |

家を建てても収納が少ないと荷物を収納できず、リビングダイニングに収納家具を置かざるを得なくなる。リビングダイニングに荷物が散乱すると、せっかく広く作ったリビングダイニングが狭苦しくなってしまう。それでも収納が足りず、実家に荷物を置かせてもらわざるを得なくなり、不便な生活を送ることにもなるだろう。家を建てる時には、収納が大事ですが、だからと言って、ただ単に広く作ればいいというわけでもなく、また数を多く作ればいいわけではないのが収納だ。

例えば一般的な2階建ての家で、1階にリビングダイニングキッチン、2階に個室を配置。このような家の場合、1階に収納が少なく、逆に2階に収納が多くなりがち。2階に収納があれば一見、充分な収納が取れている錯覚に陥ってしまうが、1階に収納が少ないと、リビングダイニングは、例外なく物にあふれ、狭苦しくなってう。実際に家を建てた多くの方がこの状態に苦しんでいるのでは?

子供にとって洗濯物や私物を2階にある自分たちの部屋までもっていくのは面倒くさいみたいだ。我が家でも2階に子ども部屋があり、子どもたちは絶対と言っていいほど、カバンや洗濯物をリビングに放置。「これ、片付けられんかね~~」というと「はいはい」「後でする」「明日使う」と、だいたい同じ言葉が返ってくる。更には下の4歳の子はおもちゃをとっかえひっかえ出してしまう始末。たまに奥さんがめっちゃ怒っている時が…(苦笑)。

面積を大きくすることなく、コストアップすることなく、必要なだけの収納を必要な箇所に確保することができるか。また、それに加えて、常識にとらわれず、部屋の配置ができるのか、ということが間取り作りにおいて、非常に大切な要素となる。

(住まいの提案 熊本。20号 家づくりの舞台裏  掲載)